研究者紹介

【情報通信】 (2012/01/25公開)

◇小笠原 悟司 教授 大学院情報科学研究科 システム情報科学専攻 システム融合情報学講座

フェライト磁石アキシャルギャップモータの開発に成功


技術科学大学の開学が研究者の道への足がかり


 小笠原教授が高松工業高等専門学科校在学中、ちょうど卒業の前年に高専からのアドバンス教育のための科学技術専門大学として、長岡と豊橋に技術科学大学が開学しました。小笠原教授は長岡技術科学大学の2 期生として3 年次編入されました。その時、現在の専門分野であるパワーエレクトロニクスの研究室に入り、そのまま同大学の助手として残られたことが、研究者の道を歩むきっかけとなりました。

電気自動車やハイブリッド自動車の効率化を追求する


 現在は,電力用半導体素子を用いた電力変換、電力開閉に関する技術を扱うパワーエレクトロニクスの基本要素であるインバータなどの電力変換器の研究をベースにされているほか、一般産業、家電、FA・OA 機器、自動車などのさまざまなアプリケーシ
ョンへのパワーエレクトロニクス技術の応用に関する研究を行っています。また、インバータなどの電力変換器から発生するEMI/EMC(電磁妨害や電磁環境適合性)の研究も行っています。さらに、モータ設計の専門家である本学大学院情報科学研究科の竹本准教授とともに、電気自動車やハイブリッド自動車用の駆動システムについても研究を進めています。

企業との共同研究等から受ける刺激が研究者としての創造の原点


 パワーエレクトロニクスの分野は実験的検証が比較的容易であるため、実学を重視した研究を行っています。机上の理論検討やコンピュータシミュレーションだけではなく、最後はできるだけ実験を行うよう心がけています。シミュレーションは時代とともにどんどん良くなってきていますが、実際にやってみないとわからないこともまだまだ多いのではないでしょうか。また、産業界に非常に近い分野でもありますので、企業との共同研究も積極的に進めています。企業との共同研究では、実際の課題や問題点を肌で感じることができ、研究者としては非常に刺激を受けています。このような刺激をもとに、新しい概念や技術を創造し社会に発信していくことが大学の研究者の大きな役割ではないかと考えています。

フェライト磁石アキシャルギャップモータの開発に成功


 システム変換学研究室では、NEDO 「次世代自動車用高性能蓄電システム技術開発」の一環として、実車サイズのフェライト磁石を用いた脱レアアースモータの研究・開発(平成20~23 年度)を実施し、03 年モデルのプリウスの駆動用モータと同一体積で同一出力を発生可能な「フェライト磁石アキシャルギャップモータ」の開発に成功しています。今後は、このモータを用いたコンバートEV を製作し、開発したモータを実際の車両に搭載した評価も実施する予定です。また、マイクロ水力発電システムの研究も行っており、フィールド試験も実施したいと考えています。

研究室ホームページ


北海道大学大学院情報科学研究科 
システム情報科学専攻 システム融合学講座
電気エネルギー変換研究室
https://www.ist.hokudai.ac.jp/labo/eec/index.html
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