研究者紹介

【情報通信】 (2014/10/17公開)

◇小水内 俊介 助教 情報科学研究科 システム情報科学専攻 システム融合学講座

一歩一歩、進学の道を歩み研究者へ


一歩一歩、進学の道を歩み研究者へ


 大学進学時までは漠然と教員か技術者になるだろうと考えていました。今考えれば大学の研究者はそれらの要素を含んでいますが、当時は研究者という道を知らなかったと思います。とにかく、身近なところから社会貢献しようと、一歩一歩実力を伸ばすことを考え続け、修士課程・博士課程と進学していきました。幸いにも博士課程修了時にポストが得られたことで、いよいよ研究者としての道が始まったと言えます。要するに、もともと研究者になりたかったのでしょうね。

ヒューマノイドロボット&バーチャルリアリティ(VR)


 大学院以来、ヒューマノイドロボットの運動制御について研究してきました。今では様々なデモ動画が見られるようになったヒューマノイドロボットですが、その舞台は基本的に固く変形しない地面のみに限られています。そこで、砂や土のような柔らかい地面でも歩けるようにする技術を開発しています。これは、ヒューマノイドロボットの屋外活動を実現するための重要な課題であり、土木・建設・災害救助・宇宙開発などの現場への導入に道を拓きます。
 また最近は、触れる(さわれる)情報空間というキーワードでバーチャルリアリティ(VR)関連の研究もしています。従来のVR体験は、ユーザの機器操作によって画面内のCG映像が変化するようなものでした。この研究では、空中にCG映像を表示させ、それに直接触れることができる(感触がわかる)、次世代のディスプレイシステムを目指しています。この技術は、医療や製造、教育など情報提示が重要な分野で革新的なツールとなりえます。さらに、現在のテレビやパソコン、スマートフォンなどに代わる新しいデバイスが生まれるかもしれません。

産学連携に必要な研究者の資質とは


 研究方針を考えるとき、あるいは研究成果を発信するときには、その社会的ニーズや社会に貢献しうる点についても触れます。研究成果が実社会で活用されること(社会実装)は重要であり、喜ばしいことでもあります。産学間でうまく連携がとれれば、研究成果の社会実装に至るための推進力になりうると考えます。
 昨今、研究者自身が国民に対して研究について語る機会が増えてきました。平易な説明でも研究の意義や魅力を伝えられることは、研究者の重要な資質になりつつあるようです。ビジョンを共有して夢や共感を掻き立てることも、研究者の社会貢献の第一歩ではないでしょうか。

研究室紹介


 本研究室は2012年度から始まった新しい研究室で、2014年度に知能ロボットシステム研究室という名称になりました。近未来の新しい社会基盤となりうる技術を扱っています。例えば、車の自動運転機能のような知能化される社会インフラや、災害現場のように人間にとって危険な環境における作業機械など、昨今の社会問題に関係の深い技術です。ヒューマノイドロボット、無人航空機、手術シミュレータ、空中映像表示など独特の設備を駆使して、複雑なシステムの「動き」を制御する手法を研究しています。

研究室ホームページ


http://scc.ist.hokudai.ac.jp/index-j.html

小水内助教の最新のシーズ技術はこちらよりご覧いただけます(2016年研究シーズ集 vol.3掲載)

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