◆押出加工利用の厚肉被覆と圧延後の超塑性

【ナノテクノロジー・材料】 (2014/12/19公開)
大学院工学研究院材料科学部門
松浦 清隆 教授



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Mg合金への耐食Al被覆


 Mg合金ビレットとダイスの間にAl板を押して押し出すとAl被覆されたMg合金の棒や板が得られた(図1(a))。これに圧延などの加工を施した後もAl被覆は健全で(図1(b))、5%塩酸水溶液に30分間浸漬しても腐食による重量減少は全く観測されなかった。この複合材料の金属組織は、押出や圧延による再結晶のためMg合金部とAl被覆部のいずれにおいても超微細結晶粒からなっていた。そのため、引張試験すると超塑性伸びを示した(図2)。


図1 Al被覆されたMg合金板の断面 (a) 押出後、(b) 圧延後


図2 引張試験 (a) 前、(b) 後の試験片外観

応用例


 超軽量性と高い比強度および優れた耐食性を併せ持つので、棒材では航空・宇宙分野や自動車関連の構造材として、薄板材では携帯電話やPC、カメラなど通信機器や電子機器のボディとして応用可能である。

産業界へのアピールポイント


 押出や圧延、鍛造など多くの加工法によりの材料の製造が可能であることを実証したいので、詳細かつ広範囲に調査したい。それゆえ、このような加工設備を有する企業等と協力して、この材料の実用可能性を検討したい。さらに用途の拡大を検討し、より簡便で廉価の製法と加工最適条件を追求したい。また、より高度の性能を持つ材料の開発にも挑戦したい。

研究室ホームページ


http://labs.eng.hokudai.ac.jp/labo/LSC/
Update 2016-12-13
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