シーズ技術紹介

【ナノテクノロジー・材料】 (2016/03/09公開)

発光性クロミック金属錯体

大学院理学研究院 化学部門
加藤 昌子 教授

様々な刺激に応答して発色・発光変化を示す金属錯体


有機物配位子と金属イオンからなる金属錯体の分子間相互作用を利用して、蒸気、光、熱、摩擦、電場などの様々な外部刺激に応答して鋭敏な色変化を示す一連の集積発光性白金錯体の構築に成功しました。

研究の内容


平面四配位形を基本構造とする白金(II)錯体は、集積、配列することで白金間の電子的相互作用に基づいた特有の発光を生じうるため、配列構造のわずかな変化で著しい発光色変化を引き出すことができます。

集積発光性白金錯体を基盤にして多孔性構造を作ることで揮発性有機化合物の蒸気に応答して鋭敏な発色・発光変化を示す種々のベイポクロミック錯体を構築しました(図1、2)。
また、酸化状態を電気化学的に制御することにより、溶液中で多彩な色変化を示す混合原子価状態と発光状態を併せ持つユニークなエレクトロクロミズムの発現にも成功しました。

応用例


  • 揮発性有機化合物(VOC)センサー
  • エレクトロクロミック材料
  • その他発光検出センサー材料


産業界へのアピールポイント


白金錯体単位は通常の有機色素に比べて非常に安定であり、集積状態により発色発光する点もユニークな物質群である。
センサーやエレクトロクロミック材料としての活用できるような電気化学的制御に関しても研究中である。

本研究に関連する知的財産


特許第5009465 号 「環境感応型発光性ジイミン白金複核錯体」

研究室ホームページ


大学院理学研究院 化学部門 
錯体化学研究室
http://wwwchem.sci.hokudai.ac.jp/~cc/




※お問い合わせは 北海道大学 産学・地域協働推進機構ワンストップ窓口まで

Update 2016-09-06
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