シーズ技術紹介

【ライフサイエンス】 (2016/03/09公開)

光ファイバを利用した小型線量計の開発

大学院保健科学研究院 医用生体物理工学分野
石川 正純 教授

北海道大学研究シーズ集webサイトオープンのお知らせ

かねてより準備を進めておりました北海道大学研究シーズ集webサイトをオープンいたしました。

本研究者の研究シーズはこちらです↓↓

https://seeds.mcip.hokudai.ac.jp/jp/view/144/
ご利用者様・サイト訪問者様により使いやすく、質の良い情報を発信していけるよう、更新をしてまいります。北海道大学研究シーズ集webサイトをよろしくお願いいたします。





極微小シンチレータと光ファイバを組み合わせた超小型線量計を放射線治療・診断分野へ応用


近年、X 線透視による重篤な皮膚障害に対する被曝防護への関心が高まっている。本研究では、晩発性放射線障害予防を目的として、光ファイバの先端に極微小プラスチックシンチレータを取り付けた単純な構造をした、X線透視画像に写らない線量計を開発した。

研究の内容


X 線透視を伴う血管内治療(IVR;Interventional Radiology)では、長時間にわたるX線透視を行われる。心筋梗塞などでは繰り返し手術を受ける可能性があるため、同じ箇所でX線透視を行った場合、潰瘍などの重篤な皮膚障害が発生する可能性がある。

従来の線量計は、透視に映るものや検出部分の体積が大きいなどの問題があった。特に、エネルギー依存性が測定の精度に影響を及ぼすため、小型でエネルギー依存性が少なく、かつ透視に映らない線量計は存在しなかった。

本研究にて開発を行ったSOF線量計は、センサー部分が全てプラスチックで構成されており、生体と密度が近いためにX線透視下で全く映らないという特徴がある。また、基準となる電離箱線量計と比較しても感度比5%以内(60 〜150kV)と小さいが、40 〜150kVの広い範囲において感度比3%以内を達成するために、企業と共同でセンサー物質の改良を進めている。

応用例


  • 血管造影撮影装置
  • X線断層撮影装置(CT装置)
  • 一般X線撮影装置(胸部X線撮影装置、腹部連続X線透視装置など)
  • 密封小線源治療


産業界へのアピールポイント


診断X線などの医療用途では製品名MIDSOFとして既に販売しており、基礎的な技術は確立しています。小型かつ透視に映らないといった特徴を有しているため、応用範囲は非常に広いと考えています。この技術を用いた応用製品開発などの共同研究などを積極的に行いたいと考えています。

本研究に関連する知的財産


PCT/JP 2007/68675「放射線線量計および放射線線量計算プログラム」
 (日本:特許第4766407 号 米国:特許8,044,357 号 欧州:07807890.4)

研究室ホームページ


大学院医学研究科 医学物理工学分野
https://www.hs.hokudai.ac.jp/archives/staff/4256/


※お問い合わせは 北海道大学 産学・地域協働推進機構ワンストップ窓口まで

Update 2018-04-17
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