シーズ技術紹介

【ライフサイエンス】 (2016/03/09公開)

高眼圧緑内障モデルマウス

大学院保健科学研究院 作業療法学専攻 生活機能学分野
井上 馨 教授

北海道大学研究シーズ集webサイトオープンのお知らせ

かねてより準備を進めておりました北海道大学研究シーズ集webサイトをオープンいたしました。

本研究者の研究シーズはこちらです↓↓

https://seeds.mcip.hokudai.ac.jp/jp/view/22/
ご利用者様・サイト訪問者様により使いやすく、質の良い情報を発信していけるよう、更新をしてまいります。北海道大学研究シーズ集webサイトをよろしくお願いいたします。





緑内障治療薬候補物質検討のための自然発症的に高眼圧を呈するVav 遺伝子欠損マウス


緑内障は眼圧の影響を受け視野が欠損し、失明にまで至る病気である。Vav 遺伝子欠損マウスは自然発症的に高眼圧を呈し、緑内障と類似の病態を示す。このマウスを用いて、緑内障のメカニズム解明や新規治療薬の開発を目指す研究を行っている。

研究の内容


我々はシグナル分子Vav2 およびVav3 の遺伝子欠損マウス(Vav マウス)が、生後自然発症的に高眼圧を発症し(図1)網膜神経節細胞の脱落(図2)を示すことを世界先駆けて発見した。そしてこのマウスが緑内障病態を経時的に示すモデルマウスとしての有効性を確立した(図3)。

緑内障は日本の失明原因の第一位に位置する疾患であるが、その分子メカニズムは明らかにされておらず、新規緑内障治療薬の開発は活発ではない。Vav マ
ウスを緑内障モデルマウスとして用いて、眼圧と網膜神経節細胞障害を定量的に解析することにより、分子的研究開発アプローチが可能となる。

さらに緑内障病変のターゲット蛋白の同定の可能性も現実的となり、治療薬の効果検証を行う評価系としての用途も担える。

これにより新規の眼圧下降剤および網膜神経節細胞の神経保護剤の治療薬候補の実用化にむけて研究開発をめざす。

応用例


  • 眼圧下降剤および神経保護剤の候補物質の探索
  • 選定した薬剤候補物質の実験動物を用いた効果検討
  • 健康食品の眼圧下降効果の検討


産業界へのアピールポイント


緑内障の治療薬の開発を目指している企業との共同研究が可能です。Vav マウスは眼圧下降剤や神経保護剤の評価系としても使えますが、自然発症的に高眼圧を呈することと、病態を起こす遺伝子の背景の明らかな遺伝子欠損マウスであるため、新規緑内障治療薬の開発のためのターゲット蛋白の発見にも有効だと考えられます。

本研究に関連する知的財産


PCT/JP2008/000069「眼疾患モデル用非ヒト動物」
(日本:特許第5087011 号 米国:特許第8,304,601 号)

研究室ホームページ


大学院保健科学研究院 作業療法学専攻生活機能学分野 
井上研究室
https://www.hs.hokudai.ac.jp/vision/



※お問い合わせは 北海道大学 産学・地域協働推進機構ワンストップ窓口まで

Update 2018-04-17
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