シーズ技術紹介

【ライフサイエンス】 (2016/03/09公開)

位相差測定によるガン細胞の非侵襲的識別

大学院工学研究院 細胞培養工学研究室
高木 睦 教授

培養中の非接触光学測定によるガン細胞と正常細胞の高精度識別


培養器底面に接着培養中の培養細胞に照射・透過したレーザー光には、細胞の屈折率と細胞の厚さに応じて位相差が発生する。本研究では、細胞内の各点の位相差を定量することにより正常細胞と培養中にガン化した細胞を高精度に識別できることを示した。

研究の内容


再生医療において移植される培養細胞の品質管理に資すべく、培養中にガン化した細胞の有無を非侵襲的かつ高精度に判定する方法の確立を目指した。

細胞集団中のガン化細胞の有無判定の従来法として特殊なマウスへの移植法があるが、破壊的(侵襲的)で、数週間以上の長時間を要するとの欠点があった。

これに対して本技術では、培養中の細胞にレーザー光を透過するだけで非侵襲的に定量できる位相差値の演算により、1 視野あたり10 秒、100 mm ディッシュ1 枚の全細胞でも約10 時間という短時間で培養しながら識別できる。

重要な品質管理項目であるガン細胞の有無を非侵襲的に判定する方法は他になく標準化を目指している。

応用例


  • 再生医療製品の品質管理
  • 移植用細胞の培養工程管理
  • 病理切片の診断
  • 発ガン試験の1 次スクリーニング
  • 発ガンメカニズム研究ツール


産業界へのアピールポイント


再生医療における規格試験項目として標準化する、発ガン性など安全性試験・病理切片診断などの受託機関での1 次スクリーニング手法として開発するなど、関係する企業との共同研究を希望する。

本研究に関連する知的財産


特願2015-549178「細胞の識別方法」

研究室ホームページ


大学院工学研究院 細胞培養工学研究室
http://www.eng.hokudai.ac.jp/labo/bioreso/index.htm




※お問い合わせは 北海道大学 産学・地域協働推進機構ワンストップ窓口まで

Update 2017-08-31
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