シーズ技術紹介

【ライフサイエンス】 (2016/03/09公開)

水産加工副次産物を活用した食品用乳化剤の開発

大学院水産科学研究院
高橋 是太郎 特任教授

イカ・サケ由来の機能性リン脂質の活用


イカの皮や秋サケの頭部残滓などの加工副次産物より、DHA、EPA 結合型リン脂質を分離し、これを基材とした健康機能性を有する食品用乳化剤を開発している。乳化剤として利用できるので様々な用途に活用することが可能であり、かつ機能性も向上する。

研究の内容


加工副次産物より抽出したDHA、EPA 結合型リン脂質を酵素処理し、DHA、EPA 結合型リゾリン脂質とすることで、水への分散性や安定性が向上した。これを乳化剤として利用する事により、DHA、EPA を生体へのパフォーマンスが高い状態で摂取する事ができ、脳機能や血液の改善効果が期待できる。

水産物の加工副次産物のほとんどは産業廃棄物として処分されており、事業者の負担にもなっている。しかし水産加工残滓には機能性を有する様々な成分が含まれており、これを有効に活用することは持続可能な社会の実現と、事業者の収入の向上にも貢献できると考えている。

応用例


  • 食品用乳化剤
  • 機能性食品
  • 高齢者用食品素材


産業界へのアピールポイント


本方法は、鮮度さえよければ、試料ごとの工夫はいるものの、多くの水産副次産物に応用できるものと考えている。制約要因は、エタノールやイソプロピルアルコールの使用が可能な事業所であるか否かである。ホタテガイの生殖巣や魚の生殖巣も今後有望であると予想している。

研究室ホームページ


大学院水産科学研究院 海洋応用生命科学部門 
水産資源開発工学分野
http://rose.hucc.hokudai.ac.jp/~t16901/



※お問い合わせは 北海道大学 産学・地域協働推進機構ワンストップ窓口まで

Update 2017-08-31
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