シーズ技術紹介

【ライフサイエンス】 (2016/03/09公開)

樹状細胞へsiRNAを高効率で導入する試薬の開発とがんワクチンへの応用

大学院薬学研究院 医療薬学部門
中村 孝司 助教

北海道大学研究シーズ集webサイトオープンのお知らせ

かねてより準備を進めておりました北海道大学研究シーズ集webサイトをオープンいたしました。

本研究者の研究シーズはこちらです↓↓

https://seeds.mcip.hokudai.ac.jp/jp/view/170/
ご利用者様・サイト訪問者様により使いやすく、質の良い情報を発信していけるよう、更新をしてまいります。北海道大学研究シーズ集webサイトをよろしくお願いいたします。





次世代ドラッグデリバリーシステムの開発


樹状細胞にsiRNA を高効率で導入するための試薬(YSK12-MEND)を開発しました。YSK12-MEND を用いてsiRNA を樹状細胞に導入すれば免疫抑制遺伝子の発現を高効率で減らせるため免疫機能を利用したがん治療(がんワクチン)への応用が期待できます。

研究の内容


免疫担当細胞の一種である樹状細胞に、遺伝子発現抑制剤であるsiRNA を高効率で導入(トランスフェクション)できる試薬「YSK12-MEND」を開発しました。独自開発した新規脂質分子を用いることで、樹状細胞へのsiRNA導入効率が市販品(LipofectamineRNAiMAX)と比較して10 倍以上向上しました。

人間は元々がん細胞に対抗する免疫機能を持っていますが、一方で樹状細胞は免疫抑制遺伝子も発現するため、がん細胞に対して十分な免疫機能を発揮できないことがあります。

YSK12-MEND を用いてsiRNA を導入し、樹上細胞内の免疫抑制遺伝子の発現を高効率で抑えることができれば、人間が自らの免疫機能でがん細胞と戦うための環境を整えることができます。YSK12-MEND はその切り札の一つとして期待されます。

応用例


  • 免疫増強剤
  • 樹状細胞の機能解析ツール


産業界へのアピールポイント


YSK12-MEND を用いたsiRNA による抑制性因子のノックダウン戦略が樹状細胞ワクチンを開発していく上で有用であるかを共同研究等の形で共に検証したい。また樹状細胞の機能解析のためのsiRNA 導入試薬としての可能性も検討していきたい。

本研究に関連する知的財産


特願2016-521092「siRNA 細胞内送達のための脂質膜構造体」

研究室ホームページ


大学院薬学研究院 薬剤分子設計学研究室
http://www.pharm.hokudai.ac.jp/yakusetu/index.html



※お問い合わせは 北海道大学 産学・地域協働推進機構ワンストップ窓口まで

Update 2018-04-17
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