シーズ技術紹介

【ナノテクノロジー・材料】 (2016/03/09公開)

アリルアルコール類の不斉異性化反応

大学院工学研究院応用化学部門 フロンティア化学教育研究センター
大熊 毅 教授

北海道大学研究シーズ集webサイトオープンのお知らせ

かねてより準備を進めておりました北海道大学研究シーズ集webサイトをオープンいたしました。

本研究者の研究シーズはこちらです↓↓

https://seeds.mcip.hokudai.ac.jp/jp/view/23/
ご利用者様・サイト訪問者様により使いやすく、質の良い情報を発信していけるよう、更新をしてまいります。北海道大学研究シーズ集webサイトをよろしくお願いいたします。





光学活性β- 置換アルデヒド類の高純度合成法


医薬や農薬の原料として有用な光学活性β - 置換アルデヒド類を第一級アリルアルコールの不斉1,3- 水素移動反応を用いて高純度に合成することに成功した。

独自の触媒により、多様な脂肪族および芳香族置換アルデヒドが99%以上の光学純度で得られる。

研究の内容


独自に開発した光学活性ルテニウム錯体触媒を用いることで、アキラルなγ , γ - 二置換第一級アリルアルコールのα - 水素をγ位にエナンチオ選択的に転位(1,3- 水素移動)させ、対応する光学活性β - 置換アルデヒドを高純度に合成することに成功した(図1)。

分子内で水素の位置を変えるだけのシンプルな反応であり、かつ100 分の1 から2000 分の1 の少ない触媒量、室温で反応はすみやかに進行する。
多様な脂肪族および芳香族置換基をもつアリルアルコールを99%以上の光学純度で対応するβ - 置換アルデヒドに変換できる。

本反応は、反応性、エナンチオ選択性、基質一般性のいずれにおいても、現在最も優れた方法論である。企業と共同で事業化検討も行っている。

応用例


キラルな医薬、農薬、香料等の原料合成に用いることができる。例えば、ゲラニオールからメントールの合成中間体となるシトロネラールが容易に得られる。キラル触媒の供給も可能である。

産業界へのアピールポイント


本反応は、多様な置換基をもつ光学活性β - 置換アルデヒドをほぼ光学的に純粋に与える。原子効率100%の分子異性化反応であり、環境調和性にも優れている。

企業と共同で事業化検討も行っており、ファインからバルクに至る合成に対応できる。
記載以外の化合物の合成検討も行っているので、ご相談いただきたい。

研究室ホームページ


大学院工学研究院 応用化学部門 
有機合成化学研究室・フロンティア化学教育研究センター
http://os-cp.eng.hokudai.ac.jp/os/Welcome.html



※お問い合わせは 北海道大学 産学・地域協働推進機構ワンストップ窓口まで

Update 2018-04-17
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