シーズ技術紹介

【環境】 (2016/03/09公開)

成長のツボを押す新しい植物生育促進技術

大学院地球環境科学研究院 環境生物科学部門
森川 正章 教授

北海道大学研究シーズ集webサイトオープンのお知らせ

かねてより準備を進めておりました北海道大学研究シーズ集webサイトをオープンいたしました。

本研究者の研究シーズはこちらです↓↓

https://seeds.mcip.hokudai.ac.jp/jp/view/206/
ご利用者様・サイト訪問者様により使いやすく、質の良い情報を発信していけるよう、更新をしてまいります。北海道大学研究シーズ集webサイトをよろしくお願いいたします。






排水を活用する次世代バイオマス生産と植物工場への共生細菌の利用可能性


北海道大学植物園に自生するウキクサ亜種から特殊な構造多糖を生産する細菌を発見した。この多糖は植物の表面スイッチを押すことによってその生育を促進する新しいタイプの微生物因子である。

ウキクサは排水を肥料として生育できる高付加価値バイオマスなので、この新しい生育促進技術は多くの利点を有する。

研究の内容


水生植物ウキクサは排水中の窒素やリンを吸収して生育することが可能かつ、リグニンやセルロースをほとんど含まないソフトバイオマスである。そのタンパク質含量は大豆に匹敵する約30%であり、生育環境によってデンプン蓄積量も50%に達する。

前者の特徴は家畜飼料としてそのまま利用可能であり、後者はバイオ燃料生産および化成品前駆体HMFを生産するための原料として有用である。

このような、次世代バイオマスの生産収率を向上するために、私たちは表層細菌の共生作用による植物生育促進技術開発を行っている。その適用範囲は、ウキクサの栽培以外に野菜・穀類の水耕栽培(植物工場)が想定される。

これは遺伝子組換えを伴わない、自然の摂理に従った古くて新しいバイオ技術である。

応用例


食品工場などの排水処理あるいは下水処理工程のグリーン省エネ化、高タンパク&高カロチノイド系バイオマスおよび非可食性デンプン系バイオマスの生産技術としての利用が期待できる。また、一部の野菜植物工場の収率アップあるいは省エネ化にも有効である。

産業界へのアピールポイント


比較的敷地にゆとりのある海外の製造工場排水処理を低炭素化したいと考えておられる企業、非可食性デンプンを石油代替原料とするグリーンケミストリーを目指しておられる化学系企業や原料メーカー、バイオマス燃料生産に取り組んでおられる企業などとの共同技術開発を希望します。

本技術は温帯から熱帯域で日射量の多い気候条件で特に高い有効性を発揮します。

本研究に関連する知的財産


  • 特願2014-148493 「植物成長強化剤及びそれを用いた植物栽培方法」

  • 特願2015-130895 「 植物の生長を促進する方法、植物生長促進物質を製造する方法及びこれらに利用されるタンパク質」

研究室ホームページ


大学院地球環境科学研究院 環境生物科学部門
http://noah.ees.hokudai.ac.jp/emb/morikawalab/



※お問い合わせは 北海道大学 産学・地域協働推進機構ワンストップ窓口まで

Update 2018-04-17
北海道大学 北海道大学 研究者総覧 onちゃん北大事務局 北海道大学研究シーズ集Webサイト
EARTHonEDGE北海道 DEMOLA HOKKAIDO 創業デスク 北海道大学 産学連携メールマガジン