広報・情報発信

産地直送 北大ブランド通信 vol.16 ~魚に鬼~

2022.12.13
産地直送 北大ブランド通信は、定期的に北大ブランドについて発信いたします。
2022年も残すところ、1カ月を切りました。
みなさんにとって今年は、どんな一年でしたか?そして来年は、どんな年になるのでしょう?
来年の事を言えば『鬼』が笑う、と言いますが…
〇魚偏に鬼と書いて何と読む?
ところで魚偏に鬼と書くさかなの名前はわかりますか?
正解は「イトウ」。幻の魚とも言われるイトウは日本最大の淡水魚で、成魚の大きさは1〜1.5メートルに達します。ところが、成長速度は非常に遅く、生まれてから10cmほどになるまで1年ほどかかり、1メートルまで成長するには、なんと15年はかかると言われています。そんなイトウですが、自然界での生息域(現在は北海道のみ)が少なくなったことにより生息数を減らし、現在では絶滅危惧IB類(EN)に指定されています。
北海道大学北方生物圏フィールド科学センターの七飯淡水実験所では、イトウをはじめとして、サクラマス、オショロコマ、大西洋サケなどのサケマス類を中心に数多くの魚類を飼育し、増養殖に関わる教育・研究をサポートしています。
種の保存を目的として飼育を行っておりますが、生まれてくるイトウの稚魚をすべて成魚まで育てることは難しく、やむなく処分をしてきました。しかし倫理的、またフードロスの観点からイトウの稚魚を活用した「昆布巻き」を製造しました。

【イトウ昆布巻 税込1,200円】
生まれて1年、10cmほどのイトウを北海道産昆布(釧路・根室産 厚葉昆布)で巻き、醤油、砂糖、みりんのみで丁寧に炊き上げました。
幻の魚、イトウの昆布巻き、
数量限定で北海道大学オリジナルショップ、函館キャンパスの北大生協で販売しております。
昆布は「養老昆布(よろこぶ)」と書いて不老長寿の願いが込められるなど、昔から縁起の良い食べものです。お節料理の一品にこの「イトウの昆布巻き」を加えて頂き、北海道の自然や環境についてご家族の話題にして頂ければ幸いです。
2022年は産地直送 ブランド通信をご愛読いただき、ありがとうございました。
2023年も、皆さまへ北海道大学を知っていただけるよう、「北大ブランド」を通して発信していきますので、どうぞ、よろしくお願いいたします。
(記事は2022年12月の情報です)
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