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産地直送 北大ブランド通信vol.26~北大ラズベリー® 待望の商品化~

2023.12.01
産地直送 北大ブランド通信は、定期的に北大ブランドについて発信しております。
 ラズベリーはバラ科のキイチゴ属に分類され、和名は「西洋キイチゴ」。フランス語ではフランボワーズ。日本にもキイチゴは自生していますので、山道などを歩いていると、可愛らしい実をつけたキイチゴを目にしたこともあるのではないでしょうか?
 このラズベリーですが、日本で流通している約99%が輸入品で、国産のラズベリーは1%以下しかありません。また、国産として栽培されているラズベリーも、栽培用に品種改良されたヨーロッパや北アメリカ原産のものです。
 北海道大学 北方生物圏フィールド科学センターの星野研究室では、生産者の高齢化が進む中、手入れや収穫を安全かつ容易に行うことが可能で、付加価値の高い小果樹の育成研究に力を入れています。一般的に海外産のラズベリーは、高温多湿な日本の気候では病気にかかりやすく、また背丈も大きく成長するため、育てにくいという問題がありましたが、星野研究室では北海道に自生する野生の「キイチゴ」と海外産の「ラズベリー」を掛け合わせることで、北海道で育てやすく、かつ、風味の良いラズベリーを4系統開発しました。
 この度、これら新系統のラズベリーが「北大ラズベリー®」として、新たに北大ブランドに加わりました。
【北大ラズベリー®】
〇北大ラズベリー® 余市町での活用にむけて
 北大ラズベリー®は、北海道大学余市果樹園のある余市町の2軒の農家さんの協力で生産されています。余市町は、リンゴ、サクランボ、ブドウなど、品質の良い果物が作られている地域でもありますが、ラズベリーに関してはまだまだ認知度も低く、作っている農家さんも少数です。そこで、「北大ラズベリー®」を地元のカフェやスイーツ店などで使って頂いて、まずは地元の方に「余市産の北大ラズベリー®」を知って頂きたいと考えています。
 今回、待望の「北大ラズベリー®」を使った商品を、余市町の「Kurumi no ki」さんに開発して頂きました。マフィンを一口食べると、ラズベリーの香りが口の中に広がります。定番商品を目指して、まずは、余市町や札幌市内でのイベント等で販売を開始しました。
   【Kurumi no ki@余市町】      【北大ラズベリー&チョコレートマフィン】
〇国産ラズベリーとしての情報発信
 「るるぶキッチン×北海道岩見沢市×北海道大学」期間限定フェアが、11/3(金)~11/27(月)に開催され、「酒処 何方此方(どちこち)(東京都新宿区)」にて北大ブランド商品を使用したメニューを提供して頂く中で、北大ラズベリー®も紹介して頂きました。北大ラズベリー®サワーは、たっぷりのラズベリー果実が入っていて、甘すぎず、すっきりとした味わいでした。また、北大ラズベリー®蒸しパンは、生地の中にもラズベリーが入っていて、ラズベリーの味わいが濃厚に仕上がっていました。蒸しパンの生地も改良を重ね、かなり甘みを抑えたことで、ラズベリーの風味を全面に出すことが出来たそうです。
【北大ラズベリー®サワーと北大ラズベリー®蒸しパン】
 さらに、11/25(土)には東京国際フォーラムにて開催されたWOMAN EXPO 2023 Winterは、Kurumi no ki様に作って頂いた「北大ラズベリー®ショコラフィナンシェ」を来場者の方に100個限定で配布し、北大ラズベリー®の魅力を紹介致しました。
 これからも北大ラズベリー®の商品を通じて、日本の果樹栽培の抱える課題なども知って頂き、国産ラズベリーの消費拡大にも貢献できればと考えています。

北大ラズベリー®の紹介

https://www.mcip.hokudai.ac.jp/business/brand/hokudairaspberry/

余市町にて北大ラズベリー®取り扱い店舗

Kurumi no ki
住所:北海道余市郡余市町梅川町829−8
Instagram:https://www.instagram.com/kurumi_no_ki_/
Facebook:https://www.facebook.com/Kurumi.no.ki41/

北大ラズベリー®を生産している余市町の果樹園

♦砂川果樹園
住所:北海道余市町梅川町1194
URL :https://sunagawa-kaju.com/
♦よいち・土井体験農園
住所:北海道余市郡余市町梅川町1001番地
URL :http://www.doinouen.com/
(記事は2023年12月の情報です)
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