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産地直送 北大ブランド通信vol.29 ~「北大ガゴメ®」新商品のご紹介~

2024.03.01
産地直送 北大ブランド通信は、定期的に北大ブランドについて発信しております。
〇「ガゴメ」は函館にしかない、貴重な昆布
 「ガゴメ」という昆布をご存じでしょうか?函館近郊の海岸にのみ生息する昆布の一種で、葉には特徴的な凹凸模様があります。この「ガゴメ」という聞きなれない名称ですが、凹凸模様が「籠の目」に似ていることから「がごめ」と呼ばれるようになった、という説や、「がご」には「ゴツゴツした鬼のような」という意味があり「葉がゴツゴツした布」→「ガゴ布」→「がごめ」と呼ばれるようになった、という説など、諸説あるようです。
 実は、函館エリアは真昆布の産地として有名で、上品で透明感のある出汁が取れるため、最高級のコンブとして「献上昆布」とも呼ばれています。ガゴメはこの、最高級の真昆布に紛れて収穫されることから、以前は「やっかい者」扱いをされていたそうです。お正月などに食べられる松前漬けには真昆布が使用されますが、粘り気を出すためにガゴメを少し混ぜるなどして使われていたそうです。いわば日陰の存在でした。
 20年ほど前、真昆布以外の海藻の活用について、北海道大学大学院水産科学研究院の安井肇教授(現北海道立工業技術センター長)の働きかけで、地元の企業との勉強会がきっかけとなり、「函館昆布研究会」が発足しました。また国からの支援なども活用し、産学官が連携して「ガゴメ」の活用や栽培技術について研究が行われました。この活動によって、2013年ごろにはガゴメを使用した商品が100種類以上開発され、函館地域の新たな特産品として認知されるようになりました。
 
【函館東海岸に繁茂するガゴメ】
〇「北大ガゴメ®」の特徴
 「北大ガゴメ®」とは、北海道大学大学院水産科学研究院で開発した「北大海洋栽培」という促成栽培方法で育てられたガゴメです。ガゴメは多年生の海藻で、通常は1年目の葉はあまり大きくならず、2年目に大きく成長するのですが、北大海洋栽培では種苗の環境条件をコントロールすることによって、栽培期間を6か月間に短縮することが可能となりました。さらに、粘り成分であるフコイダン(多糖類)が、天然のガゴメの2倍以上含まれるなど、高い機能性も期待できます。
 北大ガゴメ®を活用した商品については、既に石鹸や化粧品、調味料など幅広く展開されていますが、この度新商品が登場しましたので、ご紹介させて頂きます。
【北大ガゴメ とろろ昆布】
 粘り気たっぷりのとろろ昆布です。おすましや、おにぎりに巻いても美味しく頂けます。
【北大ガゴメ とろろ昆布】
 
【北大ガゴメ® のど飴 フコイダンAM】
 北大ガゴメの粉末を1.7%も含有したのど飴が登場しました。粘り気の強いガゴメを限界まで練りこんでいます。昔ながらの方法で作られた飴なので、優しい甘さと、ガゴメの塩味で、甘塩っぱい、どこか懐かしい味です。また、ガゴメのとろみで喉が優しく包まれます。ミント系ののど飴が苦手な方にも美味しく召し上がって頂けると思います。
  (フコイダンAMとは、フコイダン&アルギン酸&ミネラルという意味です。)
【北大ガゴメ® のど飴 フコイダンAM】
北大ガゴメ®商品は、これからも様々な新商品が登場する予定ですので、是非お試しください。これらの商品は北大オリジナルショップにて販売しております。
【北大ガゴメ® 関連商品】
北大オリジナルショップ(インフォメーションセンター エルムの森内)
 TEL:011-717-2944
 URL:https://u-hokkaido.com/
(記事は2024年2月の情報です)
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