機構概要

ごあいさつ

瀬戸口 剛
北海道大学
理事・副学長/機構長

本学は、「フロンティア精神」、「国際性の涵養」、「全人教育」及び「実学の重視」という教育研究に関わる基本理念を掲げ、世界トップレベルの研究・教育の実施により広く社会に貢献してまいりました。

社会の課題解決に取り組むことがかつてないほど大学に求められるなか、社会のニーズに対応すべく、平成27年4月より、産学・地域協働推進機構を発足いたしました。北海道大学の研究成果の社会実装に向けた産学協働及び地域の課題解決に向けた地域協働を推進するとともに、サイエンスを身近に感じ応援していただけるよう、研究の面白さを積極的に発信しております。産業界・自治体等と共に新しい社会的価値を生み出すプラットフォームとして、知的財産の発掘、権利化を進め、産業創出講座に代表されるような組織対組織の大型共同研究等、産学官連携を強力に推進しております。

産学協働や地域協働の連携活動を支えるものは、研究者の情熱、思想、考察に基づいた基礎研究にあります。基礎研究が、幅広い分野での技術、知見を生み出し、10年後、20年後の科学技術の礎になるものと確信しております。基礎研究へ適切な還流により貢献していくことも、本機構の目指すところです。

本学では、北海道地域の中核として特色ある研究大学力をさらに強化するため、現在の研究支援体制を見直し、新たな研究領域の形成や集約的に研究を進める連携研究プラットフォームを構築、有望な研究者の発掘とシームレスな研究支援を行っていく予定です。またこれらの取組は学内にとどまらず、北海道ユニバーシティアライアンスを通じて道内で展開するとともに、国内外連携も視野に活動してまいります。 また、本学の知的財産権等を活用して設立したスタートアップ企業等への支援、並びにこれらを担う人材を育成するとともに、アントレプレナーシップ教育を進めております。

これらにより、北海道大学「HU VISION 2030」に掲げる、教育・研究の卓越性 "Excellence"と、教育・研究を社会に広げ地域課題を解決する社会展開力 "Extension"の、2つの要素が相互に成長し合うエコシステムを構築してまいります。

以上の理念のもと本機構は活動を行っており、皆様のより一層のご理解とご支援をよろしくお願いいたします。