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産地直送 北大ブランド通信vol.14~新たな認定商品「塩を加えずに焼き上げたパン」~

2022.09.15
産地直送 ブランド通信は定期的に北大ブランドについて発信いたします。
今月は、新たな認定商品をご案内いたします。
〇北海道大学栄養管理部発「国民の“いつの間にか減塩”食を目指して」
北海道大学病院栄養管理部は、「減塩」についての普及活動に長年取り組んでいます※。
入院患者さんのお食事や栄養食事指導において問題となるのが、塩分制限の観点から主食をパンとすることが難しいことです。日本人の主食2位となった「パン」ですが、実は1位の「米飯」の食塩相当量が0gであるのに対し、食パンは100gあたり1.3gとなります(日本食品標準成分表2020年版)。そのため病院食では、塩分制限のある患者さんに、パンの提供機会が少なくなっているのが現状です。
一方、パンが主食のイギリスでは食品業界の取り組みとして、パンの食塩を徐々に減らすことで、脳卒中などの梗塞性疾患の低減につながる成果をあげており、他国でも同様の試みが行われているそうです。
この取り組みを参考に、北海道大学病院栄養管理部では、2019年に北海道大学COI『食と健康の達人』拠点において、子どもも大人も高齢者も、そして疾患のあるかたも、おいしく“いつのまにか減塩”ができることで、一人ひとりに最適な「食」の新しい価値提供を目指し、無塩パンのレシピ開発を行いました。食塩を使わないことで不足する食感や味を補完するため工夫を重ね、北海道産の小麦粉「春よ恋」と全粒粉を使用し、「おいしい無塩パン」が完成しました。
このレシピを応用し、北海道岩見沢市のブラッスリーにて岩見沢産小麦「キタノカオリ」を使用した北大認定商品「SALT0(そるとぜろ)食パン」を開発、販売しています。 また、2021年には動画サイトYouTubeチャンネル「おいしい! 北大病院レシピ」にて、無塩パンの展開拡大のためレシピを公開しています。
〇塩を加えずに焼き上げたロールパン
そして2022年9月13日、さらなる減塩食の普及を目指し、コンビニという身近な存在だからこそ地域住民の健康のサポート・安全安心な存在でありたいローソン(株)、道産食品に強くこだわりをもつ日糧製パン(株)、そして北海道大学病院栄養管理部の3機関で「塩を加えずに焼き上げたロールパン」の販売を実現しました。
【塩を加えずに焼き上げたロールパン】
このパンの特徴はまさに製造工程で「塩を加えていない」こと。
原材料の問題でどうしても塩分を含む材料を使用してしまうため、「無塩」とはいきませんが、通常のロールパンは同量1個当たり食塩を0.54g含むところ、このパン1個あたりの食塩相当量は0.09gと一般的なロールパンよりも約80%カットしています。
全道のローソンで販売しておりますので、ぜひお試しください。
また、ローソンで販売するにあたり、北大病院栄養管理部のYouTubeチャンネルでは、ローソンのお惣菜を使用したパンのアレンジレシピを紹介しています。
おいしくて、かつ栄養バランスもばっちりのアレンジレシピとなっておりますので、パンをご購入の際には、ぜひYouTubeもチェックしてから、お惣菜も併せていかがでしょうか。
※北海道大学栄養管理部に関する前回の通信
https://www.mcip.hokudai.ac.jp/pub/hokudai_brand_magazine/hokudai_brand_details---id-155.html
(記事は2022年9月の情報です)
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